び」が併記されており、「子供たちの自発的な意志にもとづいて、自由にいろいろの遊具や、おもちゃを使って生き生きと遊ばせる遊び」と解説され、その効果として「自然にいろいろの経験が積まれ、話し合いによって観察深められ、工夫や創造が営まれる。また自分の意志によって好きな遊びを選択し、自分で責任をもって行動することを学ぶ。子供どうしの自由な結合からは、友愛と協力が生まれる。」としていた。 7.保育と遊びとの関係
?子どもも自身の発想による白発的な遊びは、乳児および幼児前期の頃においては、きわめて有効な保育手段である。しかし、基本的生活習慣育成のために「生活訓練」を取り入れることが必要である。 ?幼児後期になると、次第に組織的で、意図的な保育方法を子どもが受け入れるようになるから、徐々に子どもの要求を尊重しながら、保育目標を達成するに適した「望ましい経験」が得られるような系統的学習(これを「設定遊び」などと呼ぶこともあるが、遊びと教育の境界線にある活動)を意図的、体系的に行えるようになる。そのため、倉橋惣三のいう「誘導」が大切になる。「誘導」は遊びでないものを子どもに心理的に「遊び化」させる技術で、きわめて大切なものである。
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